一つ前の記事『全方位的に人畜無害』を書いていて、ほとんど記憶の彼方に忘れ去っていた同期の事を思い出しました。

今から20年ちょっと前の話です。

地方の片田舎の高校を卒業すると同時に東京の企業へ就職したわたしは、100人ほどの同僚が住む女子社員寮で暮らしていました。
朝食夕食込みで1万5千円という寮費は魅力的でしたが、わたしは共同生活の息苦しさに馴染めず、同期の中ではいち早く寮を出て一人暮らしを開始しました。

二十歳当時のわたしの手取りは16万円くらい、初めての一人暮らしのアパートは17㎡で家賃5万8千円。
寮生活で貯めたお金は敷金礼金などでほとんどなくなってしまい、慣れない自炊生活に四苦八苦しながらも初めての一人暮らしの自由さを満喫していました。

寮を出て2〜3ヶ月目のある日、寮生の同期Aさんから「ぜひ会って話をしたい」という電話がありました。

「自分も寮を出て一人暮らしをしたいから、いろいろ教えて欲しい」との事で、それならばと仕事帰りに新宿の喫茶店で待ち合わせをする事にしましたが、どうも腑に落ちない部分はありました。

Aさんとは同期で同郷だけど、寮内ですれ違った時に挨拶する程度の面識で、働いてる支店も違いました。会話らしい会話をした記憶がありません。

地味でオタクなわたしと正反対なAさんは赤いタイトスカートのスーツを着ていたり、週末になるとジュリアナ東京に行ってるらしいとも噂で聞いていて(わたしは週末になるとオタクショップにブロマイドを買いに行ってましたw)、交友関係も広そうなのに何故敢えて接点の薄いわたしを呼び出してまで話を聞きたいのだろうと不思議に思いながら、いざ喫茶店で待ち合わせ。

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…話された内容は、ネズミ講(マルチ商法)でした(笑)

(※記事を書くにあたって調べたら、わたしが持ちかけられた話はネズミ講ではなく、マルチ商法でした。'95年頃のわたしはマルチ商法という言葉をまだ知りませんでした)

挨拶もそこそこに、Aさんはキラキラした目でわたしに向かって開口一番、
「〇〇さん将来の夢ある!?わたしの夢はお金をいっぱい貯めて家を建てる事なんだ!」

『Aさんまだわたしと同じ二十歳なのにそんな大きな夢を持ってるんだ?わたしなんて大好きなアイドルのコンサートにたくさん行く事が夢なのに…』

と思ったのもつかの間、友達を紹介して売れば売るほど自分にリターン(紹介金)が入る車のエンジンオイルを買い取らされそうになりました(笑)

「17㎡の狭いアパートにエンジンオイルの缶なんて置く場所ないし、車も免許も持ってないし、そもそも2年前に地方から出て来ていまだに行動範囲の狭いわたしには紹介できる東京の友達が一人もいない」
と必死に断り、エンジンオイルの買取は成立せずに済んだのですが…。

わたしは寮生の同期に友達がいなく、「Aさんからこんな酷いネズミ講を持ちかけられた!」と愚痴る相手もいなくて。

喫茶店の帰り道でひとり、「わたしが同期に友達がいないからネズミ講のターゲットになったんだな。ああ、嫌な目にあったなぁ…」と落ち込んだのでした。

今この記事を書いた事によって、誰にも言えなかった当時のモヤモヤをやっと晴らすことができました。


…そして時は経ち、15年後にAさんとまた話す機会ができました。

長くなるので続きます。


(他の人にもマルチ商法に誘われた事もついでに思い出したので、機会があったらまた別記事で書きます)

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