20歳、薄給、一人暮らしの少ない貯金から15万円ほどのお金を捻り出して手術したのに、たった一年で再発してしまったワキガ。

手術前と同じボリュームで臭う自分の腋に気付いて目の前が真っ暗になりました。

1994年当時、インターネットもまだない時代。
恥ずかしくて他人に相談することもできず、有益な知識を得ることが出来なくて、 結局手術前と同じように市販の制汗剤で誤魔化しながら、人前では腕を上げないように腋を体にピッタリ付けて、人前でなるべく汗をかかないように慎重に生活する日々が再開しました。

大好きなアーティストのライブに行っても他の人のように腕を上げることができず、 省エネな動きで手元だけで静かに拍手する事しかできませんでした。

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それから数年経ったある日。

当時仲良くしていたライブ仲間の一人がうちに泊まりに来た際に、「ワキガ」という言葉を口にしました。

頭が真っ白になり、どういう話の流れだったか会話の前後は覚えていません。

ただ、それはわたしの体臭に対しての言葉だという事、
自分では念入りにケアして慎重に行動していたけれど、隣の席でライブを見ていた仲間にはわたしがワキガだというのがバレていた、という事でした。

それがキッカケで「もう一度ワキガの手術をしよう」と決心しました。


再手術は前回とは違う病院で、今度は週刊誌の後ろの方に載っている保険適用外のワキガ専門病院で行いました。

保険適用の病院だと保険証の使用履歴から会社の総務人事課の同僚にワキガ手術したという事がバレてしまうのではないかと怖かったのです。


再手術は1997年。
前回と同じく日帰りの剪除法。
再手術という事で料金の加算をされて、普通の手術の5割増しの料金、35万円くらいでした。

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術後の痛みは前回以上で、真夜中に腋の熱と痛みで苦しみながらも、「今度こそ普通の人と同じように生活できる…!」と歯を食いしばって耐えました。

熱と痛みが引いてきた3日目頃、腋を固定しているので腕を動かせず、髪の毛を洗いたいけど洗えないのが辛かった事を今でも鮮明に思い出します。


手術〜再発〜再手術を経て、本当に普通の人と同じように生活できるようになり、 のびのびとした日々を送れていたのは3〜4年ほど。

2001年頃、再び自分の腋からあの嫌な臭いがしてきました。

ワキガ再々発でした。

奈落の底に突き落とされた気がしました。


もう少しだけ続きます。

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